女性の腹囲の平均は年代とともに上がり、2024年の国の調査では40代・50代の真ん中が75〜80cmの帯に入ります。健診の線の90cmを超える女性は、40代で12.2%、60代で19.9%でした。
この記事でわかること
- 女性の腹囲を20代〜70歳以上の年代別に、真ん中の帯・最も多い帯・80cm以上と90cm以上の割合で一覧化
- 女性の基準が男性より5cm大きい90cmになっている理由
- 話題になる腹囲77cm・80cmが、同じ年代の女性の中でどのあたりか
- 腹囲90cm未満でも、50代から血圧・血糖・脂質のリスクを持つ人が増えること
主な出典: 厚生労働省 令和6年国民健康・栄養調査報告(第20表 腹囲の分布・第21表 BMI・腹囲の分布・第31表 腹囲区分別のリスク保有)
腹囲や体重の増え方が気になり始めた方へ。
この記事の要点
- 女性の腹囲の真ん中の帯は、20代70cm前後→30代70〜75cm→40・50代75〜80cm→60代以降80〜85cm(令和6年国民健康・栄養調査・全国補正値)
- 90cm以上は40代12.2%・50代16.1%・60代19.9%。男性の85cm以上(40代53.5%)よりずっと少ない
- 腹囲90cm未満の60代女性でも、血圧・脂質・血糖のリスクを2つ以上持つ人が25.4%。90cmを下回っていても検査値は別に見る
女性の腹囲の真ん中が入る帯
- 年代が上がると真ん中の帯はどこへ動くか
- 20代70cm前後90cm以上は4.9%
- 30代70〜75cm90cm以上は8.6%
- 40・50代75〜80cm90cm以上は12.2〜16.1%
- 60代以降80〜85cm90cm以上は19.9〜27.6%
令和6年国民健康・栄養調査 第20表(全国補正値)の分布から、累積50%が入る帯を当サイトで読み取りました。
図:女性の腹囲の真ん中は、20代から60代までに10cmほど大きくなります。
女性の腹囲の平均は年代別でどのくらいか
国の最新の数字は、厚生労働省の「令和6年国民健康・栄養調査」(2024年10〜11月実施)です。20歳以上の女性6,300人(妊婦を除く)の腹囲を、5cm刻みの分布で公表しています。
報告書に腹囲の平均値そのものは載っていません。そこで分布を下から足し上げ、ちょうど半分の人が入る帯(真ん中の帯)を年代ごとに読み取りました。
女性の腹囲の年代別一覧(2024年)
| 年代 | 真ん中の帯 | 最も多い帯 | 80cm以上 | 90cm以上 | 平均身長 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20代 | 70cm前後 | 65〜70cm(27.0%) | 13.3% | 4.9% | 158.0cm |
| 30代 | 70〜75cm | 70〜75cm(26.1%) | 27.9% | 8.6% | 158.0cm |
| 40代 | 75〜80cm | 75〜80cm(20.4%) | 37.9% | 12.2% | 158.2cm |
| 50代 | 75〜80cm | 75〜80cm(21.3%) | 45.5% | 16.1% | 157.6cm |
| 60代 | 80〜85cm | 75〜80cm(21.0%) | 53.8% | 19.9% | 155.4cm |
| 70歳以上 | 80〜85cm | 85〜90cm(20.3%) | 67.5% | 27.6% | 150.5cm |
出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 第2部 身体状況調査の結果(第14表 身長の平均値・第20表 腹囲の分布/全国補正値)。「真ん中の帯」と「80cm以上」は分布から当サイトが算出。20代は70cm未満が49.9%で、真ん中がちょうど70cmの境目にあたります。
同じ調査の男性は、40代以降の真ん中が85〜90cmでした。女性の真ん中は、どの年代でも男性より10cmほど小さい帯にあります。男性の数字は男性の腹囲の平均(年代別)にまとめました。
20代・30代:80cm以上の人が倍になる
20代は60〜75cmの3つの帯に70.0%が集まっています。最も多いのは65〜70cmの帯で、27.0%でした。
30代になると、最も多い帯が70〜75cmへ1つ上がります。80cm以上の人は20代の13.3%から27.9%に増え、ほぼ倍です。平均身長はどちらも158.0cmで、背丈は変わっていません。
40代・50代:75〜80cmの帯が最も多い
40代と50代は、どちらも75〜80cmの帯が最も多く、真ん中もこの帯に入ります。40代の平均体重は55.4kgで、30代の53.4kgより2kg重くなっていました(同調査 第14表)。
80cm以上の割合は、40代37.9%、50代45.5%と上がっていきます。健診の線の90cm以上は、40代で12.2%、50代で16.1%です。
60代以降:真ん中が80cmを超える
60代になると、真ん中の帯が80〜85cmに移ります。80cm以上の人が53.8%で、半数を超えました。
70歳以上では最も多い帯が85〜90cmになり、90cm以上は27.6%です。平均身長は60代155.4cm、70歳以上150.5cmと低くなるのに、腹囲は大きくなっています。
女性の腹囲の基準が90cmと男性より大きい理由
健診の腹囲の線は、男性85cm・女性90cmです。どちらも内臓脂肪の面積100cm²にあたる腹囲として決められました。
腹囲は、お腹の皮下脂肪と内臓脂肪の両方を含んだ長さです。女性は男性より皮下脂肪が多いため、同じ内臓脂肪の量でも腹囲は大きく出ます。そのため女性の線は、男性より5cm大きい90cmに置かれました。
出典: 西澤均「内臓脂肪と異所性脂肪」外科と代謝・栄養 2021;55(3):115-119
同じ論文には、年代別の内臓脂肪の面積を示した図もあります。女性の内臓脂肪が100cm²に近づくのは50代で、閉経後にあたると考えられています。皮下脂肪のほうは、女性では30〜40代に増えていました。
日本人女性の閉経は平均で50歳前後です。閉経の前後5年ずつ、あわせて10年が更年期と呼ばれます。
出典: 日本産科婦人科学会「更年期障害」
2つを重ねると、40代までは皮下脂肪、50代からは内臓脂肪が増えやすい時期と読めます。同じ80cmでも、40代と60代では中身が違うかもしれません。脂肪のつき方の違いは皮下脂肪と内臓脂肪の違いでくわしく整理しました。
腹囲77cm・80cmは女性の中でどのあたりか
女性の腹囲では、90cmのほかに80cmと77cmもよく話題になります。どちらも今の健診の判定には使われていない数字です。
- 80cm:東北大学の研究グループが2007年に発表しました。岩手県の住民395人(平均63歳)を調べ、リスクの重なりを見分けるのに最も合う女性の腹囲を80cmとしています
- 77cm:新潟大学などの研究グループが、2023年の論文の修正案で示しました。案の中身と、いつから変わるのかはメタボの腹囲の新基準はいつから?で整理しています
出典: 東北大学大学院薬学研究科「女性の腹囲80cmはメタボの危険」(2007年10月18日)/Yamazaki Y, et al. J Atheroscler Thromb. 2024;31(4):382-395
国の分布は5cm刻みなので、77cmちょうどの割合は出せません。それでも75cm未満と80cm未満の割合から、だいたいの位置はわかります。
腹囲77cmが同じ年代の女性の中でどのあたりか
| 年代 | 75cm未満の人 | 80cm未満の人 | 77cmの位置(目安) |
|---|---|---|---|
| 20代 | 72.6% | 86.7% | 大きいほうから約2割 |
| 30代 | 52.8% | 72.0% | 真ん中より上 |
| 40代 | 41.7% | 62.1% | ほぼ真ん中 |
| 50代 | 33.2% | 54.5% | 真ん中より少し下 |
| 60代 | 25.3% | 46.3% | 小さいほうから約3分の1 |
| 70歳以上 | 17.0% | 32.5% | 小さいほうから約4分の1 |
出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 第20表から当サイトが累積を算出。「77cmの位置」は、75〜80cmの帯の中で人数が均等に分かれると仮定した目安です。
40代の女性なら、77cmは同年代のほぼ真ん中です。平均的な腹囲が、ちょうど研究で示された線のあたりにある計算になります。
80cmで見ると、40代の37.9%、50代の45.5%がすでに超えています。今の健診では対象外の数字でも、前年より増え続けているなら、早めに気づく目安にはなるでしょう。
女性は腹囲より先にBMIが基準を超えやすい
令和6年の調査には、BMIと腹囲を組み合わせた分布もあります。女性の数字は、男性とは逆の形でした。
女性のBMIと腹囲の組み合わせ(2024年)
| 年代 | どちらも基準未満 | BMIだけ25以上 | 腹囲だけ90cm以上 | どちらも超える |
|---|---|---|---|---|
| 20代 | 91.7% | 3.4% | 0.2% | 4.7% |
| 30代 | 86.4% | 4.9% | 1.1% | 7.5% |
| 40代 | 80.2% | 7.6% | 1.4% | 10.8% |
| 50代 | 76.1% | 7.8% | 3.0% | 13.1% |
| 60代 | 73.7% | 6.4% | 5.6% | 14.3% |
| 70歳以上 | 66.9% | 5.4% | 10.4% | 17.4% |
出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 第21表 BMI・腹囲の分布(全国補正値・女性)
20〜50代の女性では、「BMIだけ25以上」が「腹囲だけ90cm以上」より多い状態です。40代では7.6%対1.4%でした。女性の90cmは高い線なので、体重が増えるとBMIのほうが先に基準を超えます。
男性はこの反対です。40代男性では「腹囲だけ85cm以上」が20.7%、「BMIだけ25以上」は2.9%でした。
ただし70歳以上の女性では、腹囲だけ90cm以上が10.4%に増え、BMIだけの5.4%を上回ります。体重はそれほど増えていないのに、お腹まわりだけ大きくなる人が年齢とともに増えていく形です。
女性のBMIと腹囲、先に基準を超えるのはどちらか
- BMIだけ25以上
- 7.6%
- 腹囲だけ90cm以上
- 1.4%
- どちらも超える
- 10.8%
- BMIだけ25以上
- 5.4%
- 腹囲だけ90cm以上
- 10.4%
- どちらも超える
- 17.4%
図:40代まではBMIが先に超え、70歳以上では腹囲だけ超える人がBMIだけの約2倍になります。
BMIと腹囲の境目の関係は、BMI25とメタボ診断の境界線でくわしく解説しました。
腹囲90cm未満でも50代からは検査値を確かめる
令和6年の調査では、腹囲の区分ごとに、血圧・血中脂質・血糖のリスクをいくつ持っているかも集計されています。リスクとして数えるのは、次のどれかに当てはまる場合です。HDLコレステロール40mg/dL未満、血圧130/85mmHg以上、HbA1c 6.0%以上、またはそれぞれの薬を使っていることを指します。
出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 調査の概要(p.16 “メタボリックシンドロームの疑い”の判定)/第2部 第31表の1(全国補正値・女性)
女性の腹囲区分別のリスクの数(2024年)
| 年代 | 90cm未満:リスク0 | 90cm未満:2つ以上 | 90cm以上:リスク0 | 90cm以上:2つ以上 |
|---|---|---|---|---|
| 40代 | 85.0% | 2.0% | 57.6% | 13.3% |
| 50代 | 61.7% | 6.9% | 27.7% | 32.2% |
| 60代 | 29.1% | 25.4% | 13.5% | 46.5% |
| 70歳以上 | 15.8% | 44.6% | 4.8% | 60.1% |
出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 第31表の1。「2つ以上」はリスク2つと3つの合計を当サイトで算出。40代の90cm以上は68人と少ない集計です。
腹囲90cm未満でリスクを1つも持たない女性は、40代85.0%→50代61.7%→60代29.1%と減っていきます。60代では、90cm未満でも4人に1人がリスクを2つ以上持っていました。
腹囲90cm以上の女性では、50代で32.2%がリスク2つ以上です。同じ年代の90cm未満の6.9%と比べると、5倍近い差があります。
腹囲90cm未満の女性で、リスクを1つも持たない人
- 年代が上がるとどう変わるか
- 40代85.0%2つ以上は2.0%
- 50代61.7%2つ以上は6.9%
- 60代29.1%2つ以上は25.4%
- 70歳以上15.8%2つ以上は44.6%
リスク=血中脂質(HDL40mg/dL未満)・血圧(130/85mmHg以上)・血糖(HbA1c6.0%以上)または服薬。令和6年国民健康・栄養調査 第31表の1。
図:90cmを下回っていても、50代から検査値のリスクを持つ人が増えていきます。
健診結果を受け取ったら、次の順に確かめてください。
- 腹囲の前年差を見る:90cm未満でも、毎年増えているなら生活を見直す合図です
- 血圧・HDL・血糖の欄を見る:基準から外れた項目がいくつあるかを数えます
- 判定欄と保健指導の案内を見る:40〜74歳は、腹囲とBMIとリスクの数で特定保健指導の対象が決まります
基準の数字を1つずつ確かめたい方はメタボの診断基準を、案内が届いた方は特定保健指導の内容と対象をあわせて読んでください。
食事と運動を自己流で続けられなかった方は、担当者と一緒に計画を立てる方法もあります。無料カウンセリングで、今の体と生活に合う進め方を聞いてみてください。
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身長が低い・高い女性は腹囲の平均をどう見るか
「腹囲 平均 女性 身長別」と調べる人は多いのですが、国の統計に身長別の腹囲の平均はありません。健診の判定も、身長に関係なく女性は90cmで一律です。
見方の目安は2つあります。
- 同じ年代の平均身長と比べる:40代女性の平均身長は158.2cmです。これより10cm近く低い人は、同じ腹囲でも体に占める割合が大きくなります
- BMIと並べて見る:身長の影響はBMIに表れるので、上の表で自分がどの欄に入るかを確かめます
自宅で測るときは、国の調査と同じやり方にそろえると数字を比べやすくなります。
- 立って、へその高さに巻き尺を当てる:両足をそろえ、腕は体の横に自然に下げます
- お腹に力を入れない:引っ込めずに、ふつうに立った状態で測ります
- 息を吐き終えたところで読む:ふつうの呼吸で、吐き終わりの数字を記録します
- 食べた直後は避ける:朝の食事前など、毎回同じ時間に測ります
出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 調査の概要(腹囲の測定方法)
体組成計とメジャーの使い分けは、内臓脂肪を自宅で測る方法にまとめました。
女性の腹囲の平均についてよくある質問
Q1:女性の腹囲の平均は何cmですか?
国の調査は5cm刻みの分布で公表しています。2024年の調査で真ん中の人が入る帯は、20代70cm前後・30代70〜75cm・40〜50代75〜80cm・60代以降80〜85cmでした。
Q2:40代女性で腹囲80cmは大きいほうですか?
40代女性の真ん中は75〜80cmの帯で、80cm以上の人は37.9%です。少し大きいほうに入りますが、健診の線の90cmは下回っています。前年からの増え方と、血圧・脂質・血糖の結果をあわせて見てください。
Q3:腹囲77cmの女性はメタボの心配がありますか?
今の健診では、女性の腹囲は90cm以上が判定の目安なので、77cmは対象に入りません。77cmは2023年の論文で示された修正案の数字です。40代では同年代のほぼ真ん中にあたります。
Q4:体重は普通なのに、お腹まわりだけ大きくなってきました
BMIが25未満で腹囲だけ90cm以上の女性は、50代で3.0%、70歳以上で10.4%です。年齢とともに増える形なので、腹囲の前年差と検査値を毎年並べて見ることをおすすめします。
Q5:女性の腹囲の理想は何cmですか?
国が「理想の腹囲」として示している数字はありません。健診の線は90cmで、研究では80cmや77cmという案も出ています。数字ひとつで決めず、同年代の分布のどこにいるかと、検査値の組み合わせで見るほうが実態に合います。
まとめ:女性の腹囲は90cm未満でも年代で見方が変わる
この記事の要点
- 女性の腹囲の真ん中の帯は20代70cm前後→30代70〜75cm→40・50代75〜80cm→60代以降80〜85cm
- 90cm以上は40代12.2%、50代16.1%、60代19.9%。女性の線が大きいのは、皮下脂肪が腹囲に含まれるため
- 20〜50代の女性は、腹囲よりBMIが先に基準を超えやすい。70歳以上では腹囲だけ超える人が増える
- 腹囲90cm未満でも、60代は4人に1人がリスク2つ以上。50代からは検査値を別に確かめる
次にやることは、今年と去年の結果票を並べて、腹囲の前年差と、血圧・脂質・血糖の基準外の数を書き出すことです。90cmに届いていなくても、増え続けている項目があれば、そこから生活を見直していけます。
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※本記事は公的な統計と公開資料をもとにした整理で、診断を目的としたものではありません。健診結果の判断や治療については、かかりつけ医にご相談ください。

