腹囲の平均は?男性の年代別データと85cmを超える人の割合【2024年調査】

腹囲の平均は?

男性の腹囲の平均は年代とともに上がり、2024年の国の調査では40代の真ん中が85〜90cmの帯に入ります。40代男性の53.5%が、メタボ判定の目安である85cmを超えていました。

この記事でわかること

  • 男性の腹囲を20代〜70歳以上の年代別に、真ん中の帯・最も多い帯・85cm以上の割合で一覧化
  • 40代で85cm以上が半数を超えることの意味と、85cmという線の根拠
  • BMIが25未満でも腹囲だけ85cmを超える男性が、40代で約5人に1人いること
  • 身長が高い人・低い人の腹囲の見方と、健診の腹囲とズボンのウエストの違い

主な出典: 厚生労働省 令和6年国民健康・栄養調査報告(第20表 腹囲の分布・第21表 BMI・腹囲の分布)

腹囲が平均より大きく、自己流では落ちなかった方へ。

結論を先に書きます

男性の腹囲は、20代では75〜80cmの帯が真ん中です。30代で80〜85cm、40代以降は85〜90cmの帯に真ん中が移ります。

つまり40代以降は「平均的な腹囲」がそのままメタボ判定の目安(85cm)を超えている状態です。平均と同じだから安心、とは読めません。

この記事の要点

  • 85cm以上の男性は20代20.6%→30代48.1%→40代53.5%→50代59.2%→60代63.1%(令和6年国民健康・栄養調査・全国補正値)
  • 40代男性の20.7%はBMI25未満なのに腹囲だけ85cm以上。体重が普通でも腹囲は別に見る
  • 健診の腹囲は立って、へその高さで測る値。ズボンのサイズとは測る場所が違う

男性の腹囲の真ん中が入る帯

  • 年代が上がると真ん中の帯はどこへ動くか
  • 20代75〜80cm85cm以上は20.6%
  • 30代80〜85cm85cm以上は48.1%
  • 40代85〜90cm85cm以上は53.5%
  • 50代以降85〜90cm85cm以上は59.2〜64.8%

令和6年国民健康・栄養調査 第20表(全国補正値)の分布から、累積50%が入る帯を当サイトで読み取りました。

図:30代と40代の間で、腹囲の真ん中が85cmの線をまたぎます。

目次

男性の腹囲の平均は年代別でどのくらいか

国の最新の数字は、厚生労働省の「令和6年国民健康・栄養調査」(2024年11月実施)です。20歳以上の男性5,243人の腹囲を、5cm刻みの分布で公表しています。

報告書には腹囲の平均値そのものは載っていません。そこで分布を下から足し上げ、ちょうど半分の人が入る帯(真ん中の帯)を年代ごとに読み取りました。

男性の腹囲の年代別一覧(2024年)

年代真ん中の帯最も多い帯85cm以上平均身長
20代75〜80cm75〜80cm(23.6%)20.6%171.4cm
30代80〜85cm85〜90cm(19.5%)48.1%171.6cm
40代85〜90cm80〜85cm(23.6%)53.5%171.6cm
50代85〜90cm85〜90cm(25.0%)59.2%170.5cm
60代85〜90cm85〜90cm(24.1%)63.1%168.9cm
70歳以上85〜90cm90〜95cm(23.1%)64.8%164.2cm

出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 第2部 身体状況調査の結果(第14表 身長の平均値・第20表 腹囲の分布/全国補正値)。「真ん中の帯」は分布の累積から当サイトが算出。

40代の分布を細かく見ると、85cm未満が46.5%、85〜90cmが21.0%です。真ん中の人はちょうど85cmの少し上にいます。

90cm以上も40代で32.4%あり、3人に1人の割合です。100cm以上は8.9%でした。

20代・30代:30代で一気に85cmへ近づく

20代で85cmを超える人は約5人に1人です。30代になると48.1%まで増え、ほぼ半数に並びます。

平均身長は20代と30代で変わりません。身長が伸びないまま腹囲だけが増えるのが、この10年の変化です。

40代・50代:真ん中が85cmを超える

40代の平均身長は171.6cm、平均体重は71.3kgでした(同調査 第14表)。体重は30代の70.6kgとほとんど変わらないのに、85cm以上の割合は5ポイント上がります。

50代では59.2%、60代では63.1%が85cm以上です。健診で腹囲を指摘される人が職場で多いのは、この数字どおりです。

40代で「85cm以上」が半数を超える意味

85cmは平均から決めた線ではありません。へその高さの腹囲85cmが、内臓脂肪の面積100cm²にあたるという計測から決まった線です。

2016年の厚生労働省の検討会資料では、男性約1万3千人のデータで、この線の妥当性が確かめられています。腹囲が大きくなるほど血圧・脂質・血糖のリスクの数が増え、リスクの数が1を超えるのは男性で85cm前後でした。

出典: 厚生労働省 第6回特定健康診査・特定保健指導の在り方に関する検討会 資料3「腹囲(ウエスト周囲長)に関するエビデンス」(2016年5月10日)

同じ資料には、循環器疾患の発症リスクの比較もあります。腹囲85cm以上でリスクを2つ以上持つ人などを含む「積極的支援レベル」の男性は、対照群の2.92倍でした。

平均が85cmを超えていることは、「多くの人が当てはまるから気にしなくていい」ではないと読むほうが実態に合います。40代以降の男性は、半分以上がすでに線の外側にいるということです。

20年で見ると、40代前半までは少しずつ減っている

東京慈恵会医科大学の人間ドック受診者(男性のべ12万人超)を20年追った研究があります。85cm以上の割合は、30〜54歳で緩やかに減っていました。一方で55〜69歳では増えています。

特定保健指導が始まった2008年以降、若い年代では改善が見られたと著者は考察しています。年代によって動きが逆なので、比べるなら自分の年代の数字です。

出典: 和田高士「日本で最初に腹囲を人間ドック基本検査項目に導入した施設での20年間の腹囲推移」総合健診 2020;47:539-545

BMIが普通でも腹囲だけ超える男性は少なくない

体重とBMIが普通なら腹囲も大丈夫、とは限りません。令和6年の調査では、BMIと腹囲を組み合わせた分布も出ています。

男性のBMIと腹囲の組み合わせ(2024年)

年代どちらも基準未満BMIだけ25以上腹囲だけ85cm以上どちらも超える
30代49.4%2.4%16.4%31.7%
40代43.6%2.9%20.7%32.8%
50代38.9%1.9%23.2%36.0%
60代35.9%1.1%30.1%32.9%

出典: 令和6年国民健康・栄養調査報告 第21表 BMI・腹囲の分布(全国補正値)

40代ではBMI25未満なのに腹囲だけ85cm以上の人が20.7%います。約5人に1人です。

逆に「BMIだけ25以上で腹囲は85cm未満」は2.9%しかいません。男性の場合、体型の変化は体重より先に腹囲に出やすいことが数字から読めます。

40代男性のBMIと腹囲の組み合わせ

腹囲85cm未満
BMI25未満
43.6%
BMI25以上
2.9%
腹囲85cm以上
BMI25未満
20.7%
BMI25以上
32.8%

図:BMIが普通でも腹囲だけ85cmを超える40代男性は20.7%。体重だけでは見落とします。

BMIと腹囲の境目の関係は、BMI25とメタボ診断の境界線でくわしく整理しました。皮下脂肪と内臓脂肪のつき方の違いは皮下脂肪と内臓脂肪の違いが参考になります。

身長が高い・低い人は腹囲の平均をどう見るか

「腹囲 平均 男性 身長別」と調べる人は多いのですが、国の統計に身長別の腹囲の平均はありません。健診の判定も、身長に関係なく男性85cmで一律です。

見方の目安は2つあります。

  • 自分の年代の平均身長と比べる:40代男性の平均身長は171.6cm。これより10cm近く高い人は、同じ腹囲でも体の中での割合は小さくなります
  • BMIと腹囲を並べて見る:身長の影響はBMIに反映されます。上の表のどの欄に自分が入るかで判断します

腹囲を身長で割った「ウエスト身長比」という指標も研究されています。ただし日本の健診では使われておらず、判定はあくまで85cmの線です。

参考: Hsieh SD, Yoshinaga H. Waist/Height Ratio as A Simple and Useful Predictor of Coronary Heart Disease Risk Factors in Women. Intern Med 1995

背が高いから85cmを超えても問題ない、と自分で決めてしまうのは危険です。高身長でも内臓脂肪がたまっていれば、血圧や血糖の値に表れます。健診の他の項目とあわせて見てください。

健診の腹囲とズボンのウエストの違いと測り方

健診の腹囲は、立った姿勢で、へその高さを水平に一周測った長さです。厚生労働省のe-ヘルスネットでも「へその高さで測る胴回り」と説明されています。

出典: e-ヘルスネット「ウエスト周囲径」

ズボンのサイズ表示のウエストは、服の側の寸法です。はく位置によってはへそより下で締めることもあり、健診の腹囲と数cmずれるのは珍しくありません。

健診の腹囲とズボンのウエストの違い

項目健診の腹囲ズボンのウエスト表示
測る位置へその高さはく位置による
姿勢立った姿勢服の寸法
使い道内臓脂肪の目安・メタボ判定服のサイズ選び
海外との違い海外は肋骨の下と骨盤の間で測ることが多い―

自宅で測るときは、次の順で行うと健診の数字に近づきます。

  1. 朝、食事の前に測る:食後はお腹がふくらみ、数字が大きく出ます
  2. 鏡の前でまっすぐ立つ:メジャーが床と平行か確かめます
  3. へその高さに合わせる:お腹を引っ込めず、力を抜いた状態で測ります
  4. 同じ条件で週1回記録する:1日ごとの上下より、4週間の流れを見ます

体組成計やメジャーの使い分けは、内臓脂肪を自宅で測る方法にまとめています。

平均より腹囲が大きかったときに最初に確かめること

腹囲が85cmを超えていても、それだけでメタボと診断されるわけではありません。血圧・血糖・脂質のうち2つ以上が基準から外れると、メタボリックシンドロームと判定されます。

出典: e-ヘルスネット「メタボリックシンドロームの診断基準」

腹囲が85cmを超えていたら見る順番

  • 健診結果のどこから見るか
  • 1腹囲の前年差増えているか、止まっているか
  • 2血圧・血糖・脂質基準外がいくつあるか
  • 3判定欄と保健指導の案内要再検査・特定保健指導の対象か
  • 4減らす計画目標の数字と期限を決める

図:腹囲だけで判断せず、検査値の組み合わせと前年差を先に確かめます。

確かめる順番は次のとおりです。

  • 前年より増えたか:同じ88cmでも、毎年1cmずつ増えている人と止まっている人では意味が違います
  • 検査値に基準外があるか:血圧・血糖・脂質のどれが外れているかで、優先して見直す生活習慣が変わります
  • 特定保健指導の案内が来ているか:40〜74歳は、腹囲とリスクの数で保健指導の対象が決まります

基準の数字を1つずつ確認したい方はメタボの診断基準を、案内が届いた方は特定保健指導の内容と対象をあわせて読んでください。

腹囲を実際に減らす手順は、腹囲を減らす方法(40代男性向け)で順番に解説しています。

食事と運動を自己流で続けられなかった方は、担当者と一緒に計画を立てる方法もあります。まずは無料カウンセリングで、今の腹囲と生活に合う進め方を聞いてみてください。

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腹囲の平均についてよくある質問

Q1:男性の腹囲の平均は何cmですか?

国の調査は5cm刻みの分布で公表しています。2024年の調査では、真ん中の人が入る帯は20代で75〜80cm、30代で80〜85cm、40代以降で85〜90cmでした。

Q2:40代で腹囲86cmは太りすぎですか?

40代男性の真ん中の帯に入るので、同年代では平均的な数字です。ただしメタボ判定の目安の85cmは超えています。血圧・血糖・脂質の結果とあわせて確認してください。

Q3:身長180cmなら腹囲85cmを超えても問題ありませんか?

健診の判定は身長に関係なく85cmで一律です。高身長だと体に対する割合は小さくなりますが、内臓脂肪がたまっていれば検査値に表れます。BMIや他の検査結果とあわせて判断してください。

Q4:腹囲とウエストは同じものですか?

健診の腹囲は立った姿勢でへその高さを測った長さで、e-ヘルスネットでは「ウエスト周囲径」とも呼ばれます。ズボンのサイズ表示のウエストとは測る位置が違うため、数cmずれることがあります。

まとめ:腹囲の平均は「安心の目安」にならない

この記事の要点

  • 男性の腹囲の真ん中の帯は20代75〜80cm→30代80〜85cm→40代以降85〜90cm
  • 85cm以上は40代で53.5%、50代で59.2%。平均がそのまま判定の目安を超えている
  • 40代の20.7%はBMI25未満でも腹囲だけ85cm以上。体重とは別に腹囲を見る
  • 健診の腹囲は立った姿勢でへその高さ。自宅では朝・食前・同じ条件で測る

次にやることは、今年と去年の健診結果を並べて、腹囲の前年差と基準外の検査値の数を確かめることです。そこから減らす計画を立てると、手をつける順番がはっきりします。

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※本記事は公的な統計と公開資料をもとにした整理で、診断を目的としたものではありません。健診結果の判断や治療については、かかりつけ医にご相談ください。

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この記事を書いた人

健康診断のたびに封筒を開けるのが怖かった、元メタボ会社員のKenです。20代後半から体重が増え続け、結果はいつも「再検査」。40歳を目前に、医師から「このままだと薬が始まりますよ」と言われて、やっと本気で動き出しました。

流行りの糖質ゼロや毎日1時間のジムは、残業続きの会社員には続きませんでした。3回リバウンドして分かったのは、続けられない方法はどれだけ正しくても意味がないということです。そこから体重や血圧、食事を記録しながら少しずつ変えて、3年で体重マイナス15kg・腹囲マイナス12cm、数値も正常に戻りました。このサイトでは、何を変えたら数値がどう動いたかを具体的に書いています。数値が気になる方は、まずかかりつけ医に相談してみてください。

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